気まぐれ日記

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草津DV悩み相談

息子のDVで家出してきた草津さん

滋賀の悩み相談-人生相談室です。

草津在住の草津さん(仮)から、緊急避難的に電話がありました。夜中11時でした。

元々、26歳の長男が『働かず家から出ず、変に偉そうでたまに暴れる』というのは相談を受けていました。

その日も何がきっかけかわかりませんが、家にいられないぐらいに暴れたそうで、草津さん夫婦と長女23歳の3人で相談に来ました。



私「どんな状態ですか?」

草津さん「すいません、こんな時間に。でも行くところがなくて・・・」

私「いえいえ、タイミングよく予約が空いてたので大丈夫でした。それで、息子さんは?」

草津さん「ここに来てるのは知らないのですし、どう思ってるかはわからないです」

私「そうですか。それで、息子さんが暴れ出した理由は?」

草津さん「今日は、コンビニ?で店員の態度が悪かったみたいな感じでしたけど、もうよくわかりません」

私「あー、最近は接客がなってない店員がめっちゃ多いもんね。というのはわかるけど、家に帰ってから暴れるほど?」

草津さん「いえ、たぶん特に何かあった訳じゃなくて、あの子が気に入らなかっただけやと思います」

私「じゃあ、相手(店員)の問題じゃなくて息子さんの気分次第?」

草津さん「そうなんです。もう何がきっかけになるか私らもサッパリで・・・」

私「んーとね。たぶんですけど、基本的には同じポイントで怒るんちゃうかなと思ってるんですけど、」

草津さん「え、そうなんですか?」

私「はい。今までにも話してくれてたのを含めて考えると、たぶん息子さん劣等感から来るヤケクソかなと」

草津さん「劣等感ですか?」

私「はい。高校を出てから3回就職したけど続かない。バイトも続かない。彼女もできたことない。いま26歳で実家にいる状態、ですよね」

草津さん「はい」

私「そりゃ劣等感のかたまりみたいになってもおかしくないでしょう。自分に自信がなくなってて、ちょっとしたことでバカにされたと感じてしまう。だから突然のように怒りだすし、それが極端」

草津さん「はい」

私「で、家の外では偉そうにできない。社会人として評価が低いだろうという劣等感があるから」

草津さん「そうなんですか?」

私「だから家の中でその悔しい怒りが解放されるんじゃないですか」

草津さん「あ、そういうことなんですか」

私「そう。家族を舐めてるんじゃなくて、家族に甘えてるんですよ。せめて家の中でぐらいムカつく気持ちを正直に出させてくれって」

草津さん「あ・・・じゃあ怒鳴り合ったり殴り合ったりはダメですか」

私「いや、わかりあおうとする意味でならいいと思うし、最終的にケンカするたびに仲直りが出来てるなら大丈夫です。というより必要です。だからって殴り合っていいとは言えませんけど」

草津さん「なるほど・・・。そしたら、私はダメな父親かもしれません」

私「どうしたんですか?」

草津さん「あの子を否定するような、『そんなんやからお前は何も続かんのや!』とか、『だから誰にも相手されへんのや!』みたいな言葉を言ってしまう時があって」

私「それは・・・ダメですね。一番言われたくないことですもんね」

草津さん「私が全部アカンかったんですね」

私「いやいや、全部ってことはないでしょう。ダメ出しの言葉が出てしまうのも、草津さんにとって限界やったからでしょうし、劣等感があろうが悔しかろうが暴力はダメですから、どっちがダメかと言うなら息子さんがダメですよ」

草津さん「そうですか・・・?」

私「はい。ただ、問題はどっちがダメとか、どっちがよりダメということではないんですよね。親が子供に勝っても意味がないし」

草津さん「はい・・・」

私「劣等感を少しでも、少しずつでも解消していけるように、理解と共感をまずはしてあげて、息子さんが頑張れる場所を一緒に探すなり応援してあげるところからですね」

草津さん「できますかね・・・」

私「わかりません。でも、できるかできないかじゃないでしょう?息子さんが生きてる限り。家族が生きてる限り。終わりがある訳じゃないから。息子さんのペースに任せてあげればいいんです」

草津さん「まともな社会人になれるんですかね、あの子が・・・」

私「わかりません。なれるともなれないとも、いつとも言えません。息子さん自身がいつから頑張りだすか、どういうふうに頑張りだすかはわかりません。けど、まず状態をちゃんとわかってあげることは必要だし、暴力は困るし。どうにかしないとですね」

草津さん「でも、無理かもしれないですよね」

私「もちろんです。どうにもならない可能性もゼロじゃないです。ただ、私自身がまだ息子さんと直接は話ができてないので、だから大丈夫ともダメとも言えないだけで、家族としては悲観的になってもしんどいですよ」

草津さん「私にできますかね・・・」

私「いやいや、違いますよ。できるだけ草津さんは何もしない方がいいです」

草津さん「えっ?」

私「今まで向き合おうとし過ぎてたから、ぶつかりすぎるようになってるように感じてたので、ひとまず向き合わなくていいんじゃないですか?」

草津さん「向き合わなくていいんですか?」

私「はい。だからって見捨てるとかじゃなくて、ズバリ言うと草津さんが厳しすぎたのもあるかもと思ってるんです」

草津さん「あ、それは確かに。長男やし、しっかりしてほしいと思ってキツく当たってきたと思います」

私「そうでしょう。だからひとまず草津さんは休んで、責任と管理の感覚を置いといて、草津さんじゃない誰かに期待するんです」

草津さん「管理・・・言われる通りです。でも、誰かに期待って・・・」

私「できるだけ関係が遠い部外者がいいです。私でもいいですし、親戚の叔父さんとか、次の職場の先輩とか」

草津さん「家族じゃない方がいいんですかね・・・」

私「そうです。草津さんも奥さんも、小言とか説教とか指導とか、みたいな話を多くしてきた感じありませんか?」

草津さん「あ、あります」

私「それはもう当分はナシの方がいいです。本人が求めてくるまで」

草津さん「そうなんですか?じゃあ何をしてやればいいですか?」

私「だから、理解と共感と応援です。どうすればいいとか、こう考えろ、じゃなくて」

草津さん「あ・・・」

私「家は、外でしんどい思いをして帰ってくる場所です。家族は敵じゃないでしょう?味方であるべきでしょう?」

草津さん「はい・・・」

私「もちろん味方してきたと思います。応援してきたと思います。でも、どう受け取ってどう解釈するかは草津さんじゃなく息子さんなんです。息子さんが『わかってくれへん』と思うと愛情もズレてしまうんです」

草津さん「・・・」

私「草津さんが間違ってきたかどうかはわかりません。たぶん問題なかったと思います。けど、息子さんの今が結果と考えて、軌道修正をして良くしていくのを考えるべきですよね。誰かが間違えたかどうかは置いといていいんです」

草津さん「なるほど・・・」



というような話をしました。

よくある話でもあるし、あっては困る話ですね。

明後日、息子さんに来てもらうことになっています。

とりあえず息子さんからも気持ちや状態を聞きます。

滋賀の悩み相談-人生相談室でした。

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